2020.01.11
いのちのカプセルにのって
「いのちのカプセルにのって」 岡田なおこ 著
「アンの小箱」からリンクしている「なお小箱」の
岡田なおこさんの新作を紹介させてください。

岡田なおこさんの著作には「薫ing」「なおこになる日」
「ひなこちゃんと歩く道」など、身体障がい者である自身の経験から
描かれたものもあります。
この「いのちのカプセルにのって」も、なおこさんだからこそ
描けた作品かなと、思います。
そして、元気で明るくて、しっかりと前を向いているなおこさんの文章は
とても暖かく、読んでいるうちに、心がポカポカしてくるんです。
「いのちのカプセルにのって」も、
身体障害者のあかりの元気で正直な言葉と
あかりのまわりにいる人たちの言葉、
そして、子犬のマモルの言葉(軽快なつっこみ)が
とんとんとんとリズムよく、物語りの世界へ連れて行ってくれます。
----『いのちのカプセル』は、遠い宇宙を旅する間に、
カプセルの中身は、人間になったり、犬になったり、
魚や鳥になるんだ。---
ドッグシッターのワンワンおじさんの言葉です。
みんな元は同じ小さなカプセルで、そこからいろんな形に変化して
それぞれこの世界に生まれてくる。
元は同じだから、みんな仲間!みんな一緒!
----カプセルに『いい・悪い』はないよ。
形や種類がちがうだけさ---
素敵な言葉ですね。(o^-^o)
物語の中で、あかりが足の不自由なおばあさんと出会います。
そのおばあさんは、小さい頃にポリオにかかり、それが原因で
足が不自由になって、学校に入学することすらできなかったと。
日本のそう遠くない過去の話。
そんな差別があったんんだと、ショックでした。
私の中学にも、ポリオが原因で、足が不自由な男子がいました。
でも、彼はすごかったです。
夏休みのたびに、足の手術で入院して、リハビリして、
高校のときには、杖をついて歩けるようになっていました。
そして、入院している間、勉強もがんばって、成績も優秀でした。
私が学生時代、尊敬した同級生は、彼だけです。
あっ。。話がそれてしまいましたね。 (;^_^A
この「いのちのカプセルにのって」を読んで、
私もいろんなことを感じ、思い、考えました。
そして、最後に、ほんわかと幸せな気持ちになりました。
小さなお子さんから、大人までみんなに読んでもらいたい本です。
よろしければ、ぜひ、手にとってみてください。
きっと、幸せな気持ちになれますよ。(o^-^o)